非常食レポ:第68回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

アマノフーズの非常用保存食を食べてみよう!

アルファ米やパンの缶詰に続く新たな非常食として期待されているフリーズドライ食品。

かに雑炊当食レポでも、以前、アマノフーズのフリーズドライ食品【食レポ44:豚汁】を取り上げましたが、今回、試食するのは汁物系ではなく、主食にもなりそうな〝かに雑炊〟です。

製造元は、前回と同じくアマノフーズですが、長期保存可能なフリーズドライタイプのかに雑炊は果たして美味しいのか・・・!?

実際に食べた上で、その味や非常食としての機能を評価してみたいと思います。



アマノフーズの非常用保存食『かに雑炊』とは?

アマノフーズ(正式名称:天野実業株式会社)といえば、みそ汁等の汁物系を中心としたフリーズドライ食品で有名な食品メーカーですが、フリーズドライ製法においては、国内トップクラスの経験と技術力を持つ同社が、いよいよ非常食市場にも参入してきました。

冒頭でも触れたとおり、前に試食した『美味しい豚汁』も、通常タイプのフリーズドライ商品に比べれば、3年6ヵ月という長期保存が可能でしたが、今回、試食する『かに雑炊』は、さらに長期間の保存が可能で、その賞味期限は、なんと製造日から常温で5年間!

※ 通常タイプのフリーズドライ商品の賞味期限は、概ね半年~1年程度。

最近はローリングストック法(賞味期限を重視するよりも、普段食べ慣なれているものを少し多めに備蓄しておき、少しづつ消費しながら、足りなくなるたびに追加する方法)を推奨する人も増えていますが、非常食の備蓄方法にルールはありません。

自分はローリングストック法よりも、できるだけ長期保存向けの食料を一度にまとめ買いして備蓄しておきたい!という方にとっては、長期間入れ替える必要のない『かに雑炊』のような、5年程度の賞味期限をもつ非常食は検討してみる価値がありそうです。

※余談:海外には製造日から25年間という俄かに信じられないような長期保存可能な非常食【食レポ39】もあります。

それでは、さっそく本題に入りましょう!

こちらが、アマノフーズの非常用保存食『かに雑炊』です(税込み価格:399円で購入)。
かに雑炊のパッケージ
みそ汁とは違い、お米を使った〝雑炊〟ということもあってか、以前、紹介した『豚汁』に比べると、パッケージサイズは一回りほど大きくなりますが、フリーズドライ食品であるため、総重量は31gと非常に軽く、携帯性に優れた非常食であることは間違いありません。
商品パッケージ情報
パッケージ裏面には賞味期限や1食分当たりの栄養成分表(ちなみに1食分は80kcal)、原材料名に作り方、注意点などの基本情報が一通り記載されていますが、同商品の良いところは〝お湯〟はもちろん、〝〟でも調理可能であるという点です。

災害時には必ずしもお湯が手に入るとは限らないので、ウマいマズイは別として、水さえあれば調理できる!という点は、非常に有難いことではないでしょうか。
パッケージ開封
今回はハサミを使って開封していますが、アルミ袋の上下は波型になっており、素手でも楽に切ることができるため、身近に刃物がなくても特に心配はいりません。

袋中には固形物が入ったプラスチックトレーのほか、アルミ袋に直接貼付けらえた品質保持用の脱酸素剤が1つ入っています(市販のアルファ米商品同様、器やスプーン要らずの商品であると、より非常食としての機能が増しそうですが、この種の商品にそこまでの機能を求めるの酷かもしれませんね)。

フリーズドライ固形物は衝撃に弱いため、プラ容器が保護の役目も果たしていますが、薄手のトレーのため、頼りなさは否めず、保管の際には衝撃に気を付ける必要がありそうです(雑炊なので、ブロックが砕けても特に支障はありませんが…)。

トレーから取り出したブロック(フリーズドライ固形物)がこちらになります。
フリーズドライ固形物
ブロック自体は驚くほど軽い(内容量:21.5g)ものの、フリーズドライ食品は食材の水分を昇華させ乾燥させたものなので、固形物に瑞々しさは一切感じられず、カサカサに乾燥しているため、まるで軽石のような印象を受けます。

おそらく、フリーズドライ食品を初めてみるという方にとっては、この固形物が、たった数十秒で〝かに雑炊〟になるとは俄かに信じられないのではないでしょうか。

それでは、調理してみましょう!

商品説明によると、非常用保存食の『かに雑炊』は、水でもお湯でもOK!となっていますが、雑炊と言えば、やはり温かいうちにいただきたい!ということで、今回はとりあえず〝お湯〟を使って調理してみたいと思います。
調理方法
フリーズドライ固形物1食分に対し、約180mlの熱湯が必要になるということなので、さっそく計量カップを使って熱湯を注いでみたところ、たちまち固形物が一回りほど膨らみ、お湯が注がれた部分からほろほろと崩れていきます。

その間、わずか10秒弱!

固形物が水分を十分に吸収したら、後はスプーンや箸で軽くかき混ぜれば、かに雑炊の完成です。





かに雑炊を食べてみた感想と評価

お椀に入れたブロックに熱湯をかけ、スプーンで軽くかき混ぜた後の〝かに雑炊〟がこちらになります。
かに雑炊1
せっかくなので、商品パッケージに調理例としてプリントされていたイメージ画像【右記画像】と、実際に作った〝かに雑炊〟とを見比べてみました。

イメージ画像すると、やはりイメージ画像の方が見栄えがよく、具沢山といった印象を受けますが、
実物の〝かに雑炊〟も、そこそこ具材が入っており、明らかに別物というわけでもなさそうです。

それでは、いただいてみましょう!

雑炊というだけあって、米の粒はほぼ原形をとどめており、おじやのように完全にふやけきっていないので、一粒一粒ほどよい食感があります。

汁気のとろみが控えめな点も、雑炊ならではの特徴を再現しているようで、サラサラッとお茶漬け感覚で食べることができ、アルファ米にはないウマさがあります。
かに雑炊2
ただ、塩気はそこそこあり、香辛料も後から効いてくるので、病院食のような薄味を想像していると、少し濃いめの味付けに感じるかもしれません。

では、具材の方はどうか?

パッケージに記載されていた原材料名によると、卵にカニ、チンゲン菜、ネギが入っているようですが、具材のサイズに関しては、ネギがやや分かりづらかったものの、目視で確認できる程度の大きさのものがバランスよく入っており、その量も多からず少なからずといったところで特に不満を感じることはありません。

また、食感の方も、ふやけてしまってとろけるほどグシャグシャということもなく、それなりに歯ごたえはあります。
かに雑炊3
しかし、メインの〝かに〟に関しては、残念ながら期待していたほどの味ではありませんでした。

完食具として入っているカニのほぐし身は、やや硬めの食感で風味もいまひとつ・・・

そもそも原材料に使用しているカニの種類が不明なので、なんとも言えませんが、カニ本来の味や香りは期待できないので、カニカマレベルの練り物と理解しておくと良いかもしれません。

とはいえ、〝雑炊〟としてのできは決して悪くなく、お湯を注げばあっという間にできてしまうアマノフーズの『かに雑炊』は、個人的には、もう一度食べてもいいかなと思えるくらいの味なので、下記に示すような点さえ気にならない方には、非常食として十分お勧めできる一品ではないでしょうか。
ちなみに、今回、私は『かに雑炊』を試食しましたが、アマノフーズの非常用保存食には、他にも『にゅうめん』や『たまごスープ』などが商品化されているので、興味のある方は、それぞれ試食してみてください。





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