非常食レポ:第78回
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LLF(ロングライフフーズ)の肉じゃがを食べてみよう!

今回、試食する非常食は〝肉じゃが〟です。

最近は家庭料理の定番メニューが長期保存可能な備蓄食として商品化されることも多く、LLFの肉じゃがもそのひとつといえるでしょう。

長期賞味期限食品:肉じゃが普段、食べ慣れているオカズがいつでもとれるというのは有難いことですが、肝心の味が残念だと、期待していた分、かえってガッカリ感が強いということも十分考えられます。

避難生活が長引けば長引くほど、被災者にとっての楽しみは食事くらいという話もよく聞くので、できれば備蓄する前に自分の口に合うかどうか、一度食べてみるのがベストですが、非常食はそれなりに値が張るため、気軽に試食できないという人も多いはずです。

そこで、LLFの肉じゃがは美味しいのか・・・!?

実際に食べ、味や非常食としての機能を評価してみたいと思います。



LLFシリーズの長期賞味期限食品:肉じゃがとは?

LLF(ロングライフフーズ)シリーズの非常食は、以前、白粥【食レポ67】を紹介したことがあるので、今回で2品目となります。

そのため、商品の製造・販売元情報(株式会社LLC)に関する説明は省略させていただきますが、肉じゃがも白粥同様、新含気製法を採用した長期保存食なので、サバイバルフーズ【食レポ39】ほどではありませんが、賞味期限がとても長い(6年間)のが特徴です。

それでは、いつものように、まずはパッケージチェックからしていきましょう!
商品パッケージ:表
LLCが販売するロングライフフーズは、市販のレトルトカレーなどと同じレトルト食品なので、このようなアルミパウチに詰められていますが、長期保存を可能にするために、見た目では分からないような少し特殊な袋(4層構造)を使用しているようです。

パッケージは水色を基調とした控えめなデザインなので面白みには欠けますが、見方を変えれば、非常食らしい当り障りのないデザインといえるでしょう。

袋サイズ(約20cm×14cm)は市販のレトルトカレーとほぼ同じか、気持ち大きめといった感じで、一品一品、化粧箱に入っているわけでもなく、単品で購入すると、このままの状態で届きます。

ちなみに、ロングライフフーズの肉じゃがの標準価格は、1袋(130g)税込み540円(2015年12月時点)となっており、内容量の割に、やや高い気もしますが、6年間という長期保存が可能であるという点を考慮すると、頻繁に入れ替える必要がないため、妥当な価格という見方もできるかもしれません(この辺の判断や価値観は人それぞれ…)。
商品パッケージ:裏
一方、パッケージ裏面には原材料や保存方法、販売者、栄養成分などの基本情報が記載されており、特にこれといって目を引かれるような点はありませんが、強いて気になる点を挙げるとするなら、賞味期限の日付でしょうか。

期限の異なる食料を数多く備蓄していると、入替え時のチェックが大変なので、できれば、もう少し目立つような工夫(記載場所や文字色・サイズなど)が欲しいところです。

では、パッケージチェックはこのくらいにして、袋を開けてみましょう!

商品パッケージにも記載されているように、LLFシリーズの非常食は温める必要がなく、開封してそのまま食べることができるので、まずは温めずにそのまま開けてみます。

開封直後の画像がこちら。
肉じゃが1
過去に紹介した他メーカーの豚汁【食レポ16】を常温で試食した時は、肉の脂が分離しており、常温のままでは、お世辞にも美味しいとコメントできるような食べ物ではなかったという経験がありますが、LLFの肉じゃがも豚汁ほどではないものの、なかなかどうして、内側のアルミフィルムに、なにやら白い固形物がべったりと付着しているのが目視できます。

おそらく、この固形物は牛肉のが分離したものと見て間違いないでしょう。

やはり、いくら生産技術面が向上しているとはいえ、現在の技術では、肉入りの非常食を常温で食べるのは無理があるのか・・・

試食に一抹の不安が残りますが、肉じゃがを器に盛り付けたら試食の準備は完了です。



ロングライフフーズの肉じゃがを食べてみた感想と評価

改めて、こちらがLLCの長期賞味期限食品、ロングライフフーズの肉じゃがです。
肉じゃが2
個人的には汁気がもう少し欲しい(醤油ベースの少し甘めの汁で、どちらかというと薄味)ところですが、具材はどれもゴロッとして存在感があり、開封直後こそ、肉脂の分離が気になったものの、こうして器に盛りつけてみると、さほど気になりません。

ただ、開封時から気になっていたことですが、牛肉特有の臭みが少し鼻につくので、まず第一に臭いの有無をどう判断するかが、美味しく食べられるかどうかの判断材材料となりそうです。

ちなみに、固形物として確認できる具材は、牛肉とじゃがいも、人参、こんにゃく、玉ねぎの5品で、この点はパッケージ裏面に記載されている原材料の品目とすべて一致します。

それでは、さっそく食べてみましょう!
肉じゃが:具材1
じゃがいも:非常にサイズの大きな厚手(2cm×3cm)のじゃがいもが4個ほど入っており、汁気が深部までしっかりと染みていています。特に感心したのはその食感!この手のレトルト食品のじゃがいもといえば、大抵はグシャッとしており、食感にまるで期待がもてませんが、この肉じゃがのじゃがいもは、ホクッとしたじゃがいも特有の噛みごたえが損なわれていないため、家庭で煮たじゃがいもに近い食感が楽しめます。

人参:サイズの大きめな乱切り(1.5cm×2cm)が2個入っています。こちらも味がよく染み込んでおり、人参の甘味も感じますが、じゃがいもにくらべると食感が弱く、ベシャベシャとまではいわないものの、やや煮込み過ぎてしまったかのような味と食感です。
肉じゃが:具材2
玉ねぎ:汁に溶け込んでしまったものもあるのか、数は少ないものの、透き通ったあめ色の固形物が2~3切れ確認できます。非常に柔らかく、いい意味で普通の玉ねぎの味と食感に仕上がっていました。

こんにゃく:ご覧のとおり、糸こんにゃく(あるいは、しらたき)と呼んだ方が相応しい姿をしていますが、こちらは、ジャガイモや人参などの具材とは違い、レトルト食品でも食感が損なわれることはないため、クニャクニャッとした弾力ある食感が楽しめる普通の糸こんにゃくと遜色ない味が楽しめます。

牛肉:特に国産と書かれているわけではないため、おそらく外国産の牛肉を使用している(違っていたら申し訳ない…その時は訂正させていただくのでご一報を!)のではないかと思われますが、先ほど述べたように、牛肉特有の臭みがやや気になります。しかし、こま切れ肉のような牛肉ではあるものの、量はそれなりに入っており、脂身よりも赤身の方が目立つため、肉の存在感はそこそこあります。また、肉自体が思いのほか柔らかく、筋っぽくないため、ニオイに関してはともかく、この手の非常食にしては、食べやすくて美味しい牛肉といって良いのではないでしょうか。

では次に、温め直した肉じゃがは、常温の肉じゃがよりも美味しくなるのかを試してみましょう!
電子レンジ
電子レンジを使って温めた肉じゃがが、こちら【上画像:2点】になります。

画像からは、いまいちその区別がつかないかと思われますが、しっかりと温まっています。

さて、まず最初に気付いたことは、常温の時に気になっていた肉脂が溶け、白い固形物が完全に消えてなくなったということでしょうか。

また、温められたおかげなのか、牛肉のニオイも少し軽くなったような気がします。
完食
電子レンジを使って温め直したため、野菜(特にじゃがいも)に関しては食感が少し柔らかくなってしまいましたが、やはり常温で食べたものに比べると、温かい肉じゃがの方が食べやすく、食が進みます。
まとめ
ロングライフフーズは、温め直す必要がなく、常温のままでも美味しく食べられる!というのが一番のウリかと思われますが、やはり原材料に脂身を含んだ肉を使った食品というのは、常温のままだと、どうしても分離してしまう脂の存在がネックのようです。

今回、試食した肉じゃがは、前に紹介した豚汁に比べれば、常温でも食べやすいオカズのように思えますが、やはり温め直したものと比較してしまうと味は数段落ちます。

とはいえ、具材の存在感や食感は評価できる一品なので、多少、肉の臭いが気になるところもありますが、味そのものも悪くありません(少し薄味ですが…)。

そのため、普段、家庭で食べているようなオカズ系の非常食を何点か揃えておきたいということであれば、検討してみる価値はありそうです。



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