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賞味期限切れのパンの缶詰は食べられるか !?

来るべき大規模災害に備えて、常温保存可能な非常食を備蓄している家庭は多いかと思いますが、長期保存が魅力の備蓄食も賞味期限がある以上、定期的な入れ替えは欠かせません。

oimo1とはいえ、近年の非常食は3~5年程度の長期保存可能な商品が主流なので、保管していたことをすっかり忘れてしまい、気付いたら賞味期限が切れていた・・・なんてことはよくある話です。

私も非常食関連の食レポを始めてから、定期的に商品をまとめ買いしているので、できるだけ期限内に食べきれる分だけ購入するようにしていますが、やはりどうしても賞味期限切れのものが出てきてしまいます。

当食レポでは、以前、期限切れのアルファ米について記事【食レポ82】にしたことがありますが、今回は期限切れのパンの缶詰が手元にあるので、食べられるかどうか確認してみました。

賞味期限切れのパンの缶詰を開けてみよう!

今回、スポットを当てるパンの缶詰は、㈱岡根谷の商品ですが、実はこの岡根谷さん、どうやら経営状態があまり良くなかったらしく、昨年(2016年)5月に事業を停止し、自己破産してしまいました。

岡根谷のパン缶は、当食レポでも前に天然酵母シリーズのキャラメル味【食レポ62】を紹介したことがありますが、アキモトのパン缶に近いふっくらとしたソフトな口当たりが楽しめる美味しい保存パンだったので、もう手に入らないのかと思うと残念でなりません。






個人的には、あの技術を引き継ぐ事業者がぜひ現れてほしいところですが、今後、岡根谷のパン缶を購入することはできない以上、商品に関する詳しい説明は省略し、賞味期限切れのパン缶の中身はどうなっているのかという点に的を絞って話を進めていくことにします。

それでは、さっそく本題に入りましょう!

今となっては入手困難な岡根谷のパンの缶詰がこちらです。
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前に紹介した天然酵母シリーズではなく、富士山の岩清水・伏流水を使用した富士山の水シリーズ(おいものパン)となりますが、ラベルのデザインや色に多少の違いは見られるものの、容器サイズや記載内容に大きな違いはありません。

さて、今回は賞味期限切れのパン缶は問題なく食べられるのか?という点について検証するわけですが、賞味期限が缶底に記載されているので、まずは缶底を確認してみましょう。
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数日前の新聞の日付と一緒に撮影した写真をアップしておきますが、ご覧のようにパン缶の賞味期限は2017年9月、一方、新聞の日付は2017年11月28日となっているので、賞味期限が切れてから2ヵ月ほど経っていることになります。

ところで、あなたは「賞味期限」と「消費期限」の違いをご存じでしょうか?

いい機会なので、知らないという方のために、その違いについて簡単に表にまとめてみました。
賞味期限 消費期限
おいしく食べられる期間を示した目安。 食べても安全な期限(概ね製造後5日以内に品質が劣化する食品に用いられる)。
つまり、賞味期限とは、あくまでおいしく食べられる期間を示した目安に過ぎず、期限を過ぎたからといって、その翌日から食べられなくなるというものではありません。

しかし、保存方法が悪いと劣化(腐る)が早まることもある(稀に製造過程のミスで微生物が混入してしまうケースも…)ため、賞味期限内であっても、食べる前は容器や食品を一通りチェックしてから口にすることをお勧めします。

さて、話しを戻しますが、基本的に缶詰は加熱処理によって腐敗の原因となる微生物を殺滅し無菌状態にしているので、密封性の高い缶詰は食品の長期保存に適した容器とされています。

しかし、先ほど説明したように、劣悪な環境下で長期保存していると、錆などによって缶が腐食し、小さな穴(ピンホール)が開いてしまったり、あるいは外部からの強い衝撃により缶が破損し密封性が保てない状態(缶切り不要のプルトップ式の缶ブタを採用している場合、どうしても強度が弱くなる…)になっている場合も考えられます。

缶詰内の保存パンが空気に触れてしまうと、微生物が侵入し、腐らせる元になるため、もし容器に次のような異常が見られた場合は、賞味期限内であっても注意が必要です。
チェック缶詰容器にサビがある!

チェック缶詰のフタが膨らんでいる(押すとへこむ)!
錆の程度や凹み具合にもよるので、必ずしも穴が開いているとは限りませんが、容器に錆が確認できる場合は、腐食により、そこから微生物が侵入している可能性があり、缶詰のフタが膨らんでいる場合は、侵入した微生物が缶内で増殖し、中でガスが発生したために容器が膨張していることが考えられます。

この点を理解した上で、私の手元にあるパンの缶詰の容器をチェックしてみましょう。
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ご覧のように賞味期限が切れたパン缶の容器は錆びついた箇所や歪みもなければ、缶ブタや缶底に不自然な膨らみも確認できません。

というわけで、さっそく開缶してみました。
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逆さまに納まっている保存パンを缶詰から取り出そうとしましたが、見て下さい、このびっちり加減!

まったく隙間がなく、容器を逆さにして手の平で叩いたり振ったくらいでは微動だにしません。

仕方がないので、できるだけ優しくソフトに引っ張り出してみたところ、見事にもげました。

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これまで様々なメーカーのパン缶を食べてきましたが、こんなケースは初めてです。

天然酵母シリーズのキャラメル味はもげることなく取り出せたので、岡根谷のパン缶が今回のようにすべてちぎれるとは思えませんが、何にせよ、パンが取り出せないとなると、非常食としては非常に大きなマイナス点となります。
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気を取り直して、缶内部の錆などについてもチェックしてみましたが、缶ブタを含め、容器に劣化と思われるような個所はどこにもありませんでした。






賞味期限切れのパンの缶詰を食べてみた感想

特にこれといって容器(缶詰)に異常は見られませんでしたが、肝心の保存パンの状態はどうなのか、確認してみましょう!
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無残にも真っ二つにもげてしまったパンを積み重ねて、あるべき形に戻した上で、生地の表面を隈なくチェックしてみたとこ、こちらもカビらしきものは付着しておらず、また臭いもパン缶ならではの籠った食用アルコール臭はするものの、特におかしな点は見られません。

というわけで、賞味期限切れの保存パンを、さっそく食べてみることにしました。
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岡根谷のパン缶は、常温でもパサつき感が少なく、全体的にしっとりとしたソフトな口当たりに仕上がっているので、個人的には数あるパン缶の中でも上位にもってきたいおススメの美味しい保存パンです。
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今回はおいものパンということで、サツマイモの甘露煮が使われていますが、数は少ないものの、ゴロッとした大きめの甘露煮が入っており、ホクッとしたサツマイモの甘さと風味が口の中に広がる素朴な味わいを最後まで楽しむことができました。

そのため、2ヵ月程度の賞味期限切れでは、特に味が大きく変化するということはなさそうです。

また、翌日になっても体調不良は起こっていないため、腐っていたということもなかったと思われます。

以上、賞味期限切れのパンの缶詰を実際に食べてみましたが、期限が切れたからといって直ぐに食べられなくなるということはまずありません。

ただし、劣悪な環境下に長期間放置していたり、容器(缶詰)や保存パンに何かしらの異常が見られた場合は注意が必要です。
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掲載日:2017.12.7


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