防災用品体験レポ:第5回

携帯口内ブラシ『ローリーブラッシュ』を使ってみよう!

生活の基盤となるライフライン(水道や電気、ガスなど)が断たれると、普段、気にも留めなかった当たり前の行為すら我慢を強いられることが多々あります。

その基本的な生活行為のひとつが〝歯磨き〟ではないでしょうか。

Rollybrush食料やトイレに比べれば、取るに足らない問題かもしれませんが、習慣的な生活行為である歯磨きができないというのは、思いのほかストレスがたまるもの・・・

そこで、今回の体験レポは、水や歯磨き粉がいらない携帯歯ブラシ『ローリーブラッシュ』に注目してみました。

果たして防災グッズとして役立つアイテムなのか、商品を実際に使ってみたうえで、評価してみたいと思います。



『ローリーブラッシュ』とは?

『ローリーブラッシュ』は、イタリアで開発された使い捨て携帯歯ブラシのことで、2006年の発売以来、全世界で7,500万個以上売り上げた販売実績があるヒット商品です。

日本国内では、2010年に販売が開始され、売れ行きも好調のようですが、そもそもこの『ローリーブラッシュ』は、イタリアラグビーの1部リーグ・セリエAのメインスポンサーでもあるミケーレ・ベルニーニ氏が、チーム遠征中の選手の歯磨き問題を解消する目的で考案されたもので、必ずしも防災アイテムとして開発された商品ではありません。

ところが、水や歯磨き粉がなくても汚れが落ち、口内がさっぱりする!という利点が評価され、国内では『ローリーブラッシュ』を防災グッズのひとつとしておススメする人もいるようです。

というわけで、『ローリーブラッシュ』があれば、本当に歯ブラシで磨いた後のようなスッキリ感が得られるのか、実際に試してみたいと思いますが、まずは恒例のパッケージチェックからしていくことにしましょう。
商品パッケージ
私が購入した『ローリーブラッシュ』はミント味で、6個入りタイプ(バラ売りもある)の商品です。

※補足情報:2014年7月にピーチ味のフレーバーを発売。

総重量は12gと非常に軽く、サイズもコンパクト(外箱の厚紙、上半分を折り曲げてしまえば、さらにコンパクト!)なので携帯に便利という点は防災用品向きですが、パッケージにプリントされている女性の顔(というか舌使い)が怖すぎます・・・

そんな不気味なパッケージデザインを採用してしまうイタリアのセンスに若干ついていけない自分がいますが、何より一番驚いたのはその価格です!

なんと税抜き価格600円(1個100円)!

価格を聞いた時点で、もうすでに買う気が失せた人もいると思いますが、あくまで非常時における歯ブラシと割り切ることができれば、決して高い買い物ではないのかもしれません(とはいってみたものの、やっぱり高いような…)。

※ ただし、楽天市場などでチェックすれば、メーカー希望小売価格よりも安く購入することは可能です。

さて、商品パッケージに関する説明はこのくらいにして、さっそく中身を取り出してみましょう!
ローリーブラッシュ本体
商品の紙箱を開封して取り出したものが、こちら【上記画像】です。

錠剤タイプの薬と同じようなPTP包装(アルミやプラスチックの容器で1錠ずつ分けること)なので、一見、トローチのようにも見えますが、このシートの中に世界一小さな歯ブラシ〝ローリーブラッシュ〟が入っています。

1つ1つ小分けされているので、衛生的と言えば衛生的なんですが、見れば見るほど、トローチを連想させてくれるフォルムです(まあ、近くで見ると、そうでもないんですが…)。

シートからローリーブラッシュを1つ取り出してみた画像がこちらになります。
ローリーブラッシュの形状
主成分や材質の詳細については、先に掲載したパッケージ画像でも確認できますが、材質は特殊ポリマーアラビアガムを使用、主成分はセイヨウハッカエキスにキシリトール、そしてスペアミント油となっています。

こうしてアップ画像を見ると、トローチとは似ても似つかないフォルムで、本体の周りには無数の突起物(276本)が生えていますが、どうやらこのイガイガがブラシの役割りを果たすらしく、さらによく見ると、そのブラシの長さや角度が微妙に異なっており、この三段構造のブラシが歯や歯茎、あるいは舌に付着した汚れを効率的に除去してくれるんだそうです。





『ローリーブラッシュ(ミント味)』を実際に使ってみた感想と評価

というわけで、この『ローリーブラッシュ』を使えば、本当に水や歯磨き粉なしでも汚れが取れ、口の中がさっぱりするのか、さっそく試してみましょう!

使い方は至って簡単、ローリーブラッシュを1つ口の中にポイと放り込んだら、3~5分程度、歯の周りを舌で転がすだけです。
ローリーブラッシュ:ミント味
気になる味や触感(?)ですが、まず味・香りに関しては、シートから取り出した時点で、非常に強いミント臭を発しており、その香りは口内でも十分発揮してくれます。

しかし、鼻の通りがよくなるほど強烈なスース―感というよりも、舌先で転がすと、やや苦みを伴うマイルドな柔らかさのミント臭が口の中に広がっていくような感じで、その味や香りも、しばらく(20~30秒)転がしていると慣れてしまうレベルです。

では、触感の方はどうか・・・?

見た目以上にブラシのイガイガは柔らかくソフトな感触なので、よほど舌で押さえつけて擦りつけたりしない限りは、突起物によるイガイガが歯茎や舌を刺激して痛い!ということはないように思われます(ただし、グニグニとしたゴム質はしっかりと感じる)。

この感触を3段階(かため、ふつう、やわらかめ)の歯ブラシの硬さに置き換えるなら、毛先が一番ソフトなやわらかめのブラシといったところでしょうか。

なんにせよ、歯や歯茎が健康な方であれば、ローリーブラッシュのブラシで痛みを伴うような刺激を感じることはなさそうです。

そのため、製品自体の味や香り、触感に関しては、特にこれといって不満な点は見当たりませんが、この商品にはひとつ大きな問題点があります。

それは使い方です!

どうも舌使いにコツがいるらしく、始めて使う私には歯の周りを沿うようにブラシをコロコロ転がしたり、歯間にうまく突起物の先端を押し当てる行為(特に奥歯や歯の裏側のブラッシングが難しい!)が行なえず、最終的にはブラシを指でつまんで歯間を擦るという、ローリーブラッシュの利点をまったく無視した使い方でブラッシングをしている始末・・・

そんな不器用な私ですから、ローリーブラッシュを5分間転がしたとことで、歯を磨いたという感覚は全く得られず、ただミント臭が口の中に数分間広がったというだけのことで、残念ながら歯ブラシを使った手磨きによるブラッシングに近い爽快感はほとんど得られませんでした。

※ ブラシの先端はすぐに劣化するわけでもないので、洗浄すれば複数回利用できそうですが、ローリーブラッシュは、あくまで使い捨てブラシなので、その辺の判断は自己責任でどうぞ!

したがって、私なら歯ブラシの代用に『ローリーブラッシュ』を防災グッズのひとつに加えるくらいなら、コストパフォーマンスも悪くないクラシエの『歯みがきガム』の方を選びますが、『ローリーブラッシュ』を使った方のレビューをチェックしてみると、口内がスッキリしたという人も意外と多いので、その辺の使用感は個人差が大きいのかもしれません。
ローリーブラッシュの再利用
『ローリーブラッシュ』を実際に使ってみた私には、防災グッズとしての評価は正直〝?〟と思いたくなる商品でしたが、世界中で売れているヒット商品なので、おそらく人によってはクセになる魅力がどこかにあるはずです。

興味を持った方は、試しに一度、使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、ローリーブラッシュは歯ブラシのように柄はなく、口の中に放り込んで舌でコロコロと転がすタイプの歯ブラシなので、誤って飲み込んでしまうことも十分考えられますが、この点に関しては、既に検証されているようで、もし仮に、ローリーブラッシュを誤って飲み込んでしまったとしても、製品自体に有害な物質は含まれておらず、また、胃腸等の消化器系系統に支障を与えず通過することが、TNO(欧州最大規模の中立の総合研究機関)による検査で確認済みとのことなので、誤飲の不安については必要以上に心配することもなさそうです。

とはいえ、パッケージ裏面には、低学年の子供及び高齢者の使用は避けるようにとの注意書きがあるので、使用方法は遵守するようにして下さい。
ミント味
or ピーチ味



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