非常食レポ:第82回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

期限切れの非常食を食べてみよう!

「非常食=長期保存」といったイメージが強いですが、いつかは〝賞味期限〟というものがやってきます。

賞味期限最近の非常食は3~5年(中にはサバイバルフーズ【食レポ39】のような、25年保存可能な食品もありますが…)の期限を設定している商品が主流なので、東日本大震災後に非常食をまとめ買いしたというような方は、そろそろ備蓄しておいた食品の賞味期限が気になるところです。

期限の短い保存食であれば、既に賞味期限が切れてしまった備蓄商品も見つかるはずですが、そんな時、あなたはどう処理しますか?

もったいないと思いつつも、期限が切れているなら廃棄処分・・・

それとも、恐る恐る食べてみる・・・

非常食向けの食品は、長期保存できる分、価格もややお高めなので、食べずに捨ててしまうのはもったいないという気はするものの、お腹を壊してしまってからでは元も子もないと、食べるのを躊躇してしまう人もいるはずです。

そこで、東日本大震災(2011年3月)後にまとめて購入した方の非常食の期限が、そろそろ切れるだろうことを踏まえて、今回の食レポでは賞味期限切れの非常食にスポットを当ててみたいと思います。




尾西のわかめごはん(賞味期限:2013年11月)

今回、試食する期限切れの非常食は『尾西のわかめごはん』です。
期限切れ非常食1
私の手元にある商品が、本当に期限切れなのかどうかを証明するため、最近の新聞と一緒に画像をアップしてみましたが、新聞の日付から、『尾西のわかめごはん』は賞味期限を過ぎてから既に2年4ヵ月もの月日が経っていることが分かっていただけるかと思います。

さて、いつもは商品パッケージのチェックから始めるところですが、『尾西のわかめごはん』は、既に【食レポ2】で取りあげているので、今回は商品パッケージなどの説明についてはカットさせていただきます(興味のある方は、過去記事をどうぞ!)。

また、賞味期限切れのアルファ米を前回と同じような食べ方をするのもつまらないので、今回は熱湯ではなく、を使って調理してみました。

それでは、さっそく袋を開封してみましょう!
賞味期限切れ非常食2
こちらが、賞味期限を過ぎてから、さらに2年4ヵ月ほど経過した『尾西のわかめごはん』の袋の中身です。

見た目に関しては、期限切れ前の様子と特に変わった点はないように見受けられます。

強いて違いを挙げるとするなら、米粒同士が互いにくっついて、ダマになっているものが、若干、増えたような気もしますが、この点については、正直、期限内の記憶が定かではないので、もしかしたら私の気のせいかもしれません。

また、画像からは判断できませんが、ニオイに関しても同様で、期限が切れたからといって異臭がするなどの異変も特にみられません。

さらに、調理前の乾燥米を一粒食べてみましたが、相変わらず硬く、ガリッとした食感も、期限切れ前と後で特に違いは見られませんでした。


それでは、さっそく調理してみましょう!

ちなみに、私の手元には、期限切れのわかめごはんが数袋残っているため、今回は2袋使用し、2通り(水と熱湯)の方法で調理したものを食べ比べてみたいと思います。
調理1
上記画像は、水と熱湯、それぞれ注いだ直後(右画像はスプーンで軽くかき混ぜたもの)のアルファ米の状態を比較したものです。

パッケージに記載されている作り方によると、アルファ米は水とお湯どちらでも調理することが可能なので、お湯を沸かすことができない環境下でも食べられるアルファ米は非常食として重宝しますが、水で調理する場合は調理時間が60分となっており、15分で完成してしまう熱湯に比べると4倍もの時間が掛かってしまうため、食べたいときに直ぐに食べられない点がデメリットと言えるでしょう。

そのため、ご覧のように、お湯を使用したものは、熱湯を注いだ直後から、わかめやアルファ米がふっくらと戻り(膨らみ)始めていますが、それに対して水で調理する場合は、注ぐ前と直後では大した変化は見られません。

では、調理後の完成したアルファ米(わかめごはん)の姿を見てみましょう。
調理2
水を注いだものは60分、熱湯を注いだものは15分ほど経過した直後のそれぞれの袋の中身が、こちらになります。

1時間ほどお預けを食らった水で調理したアルファ米も、大分ふっくらとした見た目に仕上がっており、完成後のわかめごはんは、熱湯で作ったわかめごはんとそれほど違いはないように見受けられますが、肝心の味の方はどうなのか・・・

さっそく試食してみましょう!






期限切れのアルファ米を食べてみた感想

それでは、賞味期限を迎えてから、さらに2年4ヶ月ほど月日が経った期限切れのアルファ米を実際に食べてみましょう。

まずは、水を使って調理したわかめごはんから・・・
水
水で調理しているため、当然、冷めていますが、意外や意外、私が想像していたよりもマズくない!

一粒一粒のお米の表面がやや硬く、甘みやふっくら感はありませんが、その分、熱湯で調理したものに比べると、ねっちゃりとした食感は控えめです。

もちろん、炊飯器で炊いたご飯の冷飯に比べれば味は落ちますが、非常時にこれだけのご飯が食べられるのであれば、十分ではないでしょうか(画像に見られるゴマは付属の小袋に入っていた白ゴマを使用)。
熱湯
一方、熱湯を注いで作ったわかめごはんについては、既に食レポ2でコメント済みですが、改めて水で作ったアルファ米と食べ比べてみたところ、どうやら私は水で作った方が美味しいと感じてしまう少数派のようです。

私は、どちらかというと冷飯が好きな性分だということも少なからず影響しているのかもしれませんが、お湯で調理したアルファ米は、水に比べるとふっくらとして食べやすいのですが、お米の自然な粘り気というよりも、ややねっちょりとした水っぽい食感が私の口には少し合わないようです。

この辺は好みが分かれるところなので、興味のある方は、一度食べ比べてみることをおススメしますが、何にせよ、私にとっては水でもお湯でも、それなりに食べられる非常食であったということが分かっただけでも、今回は収穫があったと言えるでしょう。


ちなみに、今回のテーマになっている賞味期限切れという点に関しても、アルファ米に関しては、2年程度の期限切れでは特に問題なく食べることができそうです。

肝心の味や食感、ニオイなどの細かな点に関しても、特に期限内・期限後であっても、少なくとも私にはその違いは分かりませんでした。

そもそも、賞味期限とは消費期限と違って、あくまでおいしく食べられる期間を示した目安に過ぎず、期限を過ぎたからと言って、いきなり食べられなくなるものではありません(ただし、保存方法が悪いと劣化が早まることはある…)。

※補足:消費期限は食べても安全な期限のこと。概ね製造後5日以内に品質が劣化する(腐る)食品に用いられるため、消費期限を過ぎたものは、よほど味や味覚に自信があるならまだしも、基本的には食べない方が無難!

したがって、賞味期限を過ぎたからと言って、即廃棄処分する必要はありませんが、油分を多く含んだ食品や保管の仕方によっては、また違った結果になるかもしれないので、期限切れの非常食を食す時は、あくまで〝自己責任〟でお願いします。

ちなみに、非常食を大量にまとめ買いしてしまうと、一気に賞味期限が来てしまい、とても食べきれないということがあるはずです。

そういう時は、フードバンク(自分では食べきれない食品を、食べ物に困っている人や施設に届ける福祉活動)に寄付するという方法もあるので、賞味期限が近付いている非常食が食べきれないほど備蓄してあるという方は、廃棄処分してしまう前にフードバンクを検討してみてはいかがでしょうか。

完食

2016.4.9 掲載


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