震災対策の知恵袋

薄型テレビと転倒防止グッズ:ワイヤー編

アナログ放送からデジタル放送へと完全移行したのが、2011年7月24日のことです。

今となっては一般家庭におけるブラウン管テレビはすっかり影を潜め、液晶やプラズマといった薄型テレビが当たり前の時代となりました。

※ 内閣府発表の消費者動向調査によると、薄型テレビの一般世帯普及率は95.2%(2011年度)

薄型テレビの弱点薄型テレビも2000年ごろに発売された製品こそ、15型で15~20万円程(当時はだいたい1インチ1万円程度が目安)する高価な家電でしたが、一般家庭への普及に伴い、徐々に値下がりしていき、今では手頃な価格(メーカーや機種にもよりますが、32型なら5万円程度)で購入することができます。

そのため、ブラウン管テレビよりもスペースを取らない薄型テレビは、比較的、画面サイズの大きい32型~46型の大型テレビに人気が集中しているようです。

しかし、薄型テレビは奥行きがない分、ブラウン管テレビに比べると、どうしても安定感がありません。

つまり、地震の際の揺れや子供の悪戯などにより、転倒リスクが高いということです。

ちなみに、気象庁発表の「震度階級関連解説表」によると、震度5強以上の揺れが発生した場合は、テレビが台から落ちることもあるとしています。
震度階級表
薄型テレビはブラウン管テレビなどに比べると遥かに軽量化されていますが、画面サイズの大きい大型テレビともなると、その重量は決して軽いものではないため、もし転倒時の際、テレビの側に幼い子供がいた場合には、テレビの下敷きになり大怪我をしてしまうことも考えられます。
32型 40型 46型
アクオス(シャープ) 約12.5kg 約16.5kg 約25.5kg
ブラビア(ソニー) 約12.7kg 約16.4kg 約21.3kg
レグザ(東芝) 約10.0kg 約14.5kg 約21.5kg
画面サイズと重量
また、薄型テレビの画面は衝撃に弱いという欠点もみられ、転倒により破損してしまうと修理や買い替えを余儀なくされるため、そのようなリスクを少しでも回避するための対策をしておくに越したことはありません。

では、転倒による怪我や破損から守るためには、どのような手立てがあるのか・・・?

それはズバリ、転倒防止グッズを使って、できるだけ倒れにくい状態にしてしまうことです。




薄型テレビ用転倒防止ワイヤーの利点と欠点

現在、薄型テレビを倒れにくくする転倒防止グッズは様々なタイプの製品が販売されていますが、中でも広く知られているのがワイヤーを使った転倒防止器具です。

転倒防止ワイヤーの取付け例ワイヤータイプの薄型テレビ用転倒防止器具は、テレビの裏面にある固定用ねじ穴などを利用して、右記の【取付例】のようにテレビと台をワイヤーで固定してしまいます。

ワイヤータイプの転倒防止器具は、テレビ台に固定バー(あるいは、ブロック)を取り付けたり、ワイヤー処理などに若干手間はかかるといった煩わしさはありますが、紐などとは違って強度ははるかに高くなります。

しかし、意外と知られていませんが、この手のワイヤーを使った転倒防止器具は、前方への転倒には強いものの、後方への転倒に対してはほとんど考慮されていないものが多いようです。

転倒防止ステーの取付例したがって、前方に倒れ掛かってくるリスクは減りますが、テレビの設置状況によっては後方に倒れて、液晶パネルを破損するなどの被害を被ることもあります。

かといって、前方にも後方と同じようにワイヤーを取り付けるというのは見た目にもよくはないので、後方転倒によるテレビの破損が心配だという方は、ワイヤーよりも機能性に優れたステータイプの転倒防止器具を検討してみるのも良いでしょう。

ステータイプの転倒防止器具は、 ワイヤータイプと同様、薄型テレビの裏面にある固定用ねじ穴などを利用して、テレビとテレビ台とを固定するものが主流ですが、伸縮性のある支柱(ステー)を用いてテレビを固定するため、ワイヤーなどに比べるとたるみが起こりにくく、後方への揺れに対しても適度な対応能力があります。
ワイヤータイプの
転倒防止器具に不安がある…
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